先日、日本年金機構から「ねんきん定期便」が郵便で届きました。
ねんきん定期便では、自身のこれまでの年金の納付状況や加入実績に応じた年金額などが一目でわかるようになっています。
私自身は今までねんきん定期便には一応目を通してはいたものの、将来もらえる年金額などをしっかりと把握はしていたかったので、今回ねんきん定期便が届いたことをきっかけに調べてみることにしました。
目次
ねんきん定期便でわかること
「ねんきん定期便」とは、公的年金の保険料納付実績や将来受給できる年金額の見込みなど年金に関わる個人情報を、国民年金・厚生年金保険の被保険者に郵便で発送する通知書のことです。
ねんきん定期便を開いてみてわかることは、以下の内容についてです。
- これまでの保険料納付額(累計額)
- これまでの年金加入期間
- これまでの加入実績に応じた年金額
ねんきん定期便でわかるのはここまでで、このまま保険料を納付し続けた場合の年金受給額の見込みなど、これ以上のことはパソコンやスマートフォンで利用できる「ねんきんネット」で確認できます。
私の場合はあと20年以上は年金保険料を納付する義務があります。そのためねんきん定期便に記載されている情報だけでは不十分だったため、ねんきんネットへアクセスすることにしました。
ねんきんネットへアクセス
ねんきんネットの利用方法
私は「ねんきん定期便」が届いている状況なので、手元にアクセスキーがある状態でした。そのため、ねんきんネットでユーザIDを申し込む手順は以下のようになります。
- アクセスキー入力(※)
- 基礎年金番号入力
- 氏名入力
- 生年月日入力
- 性別選択
- お客様設定パスワード
- 秘密の質問と答え設定
- メールアドレス入力
- お知らせメール希望
- 電話番号入力
※アクセスキーの有効期限は、「ねんきん定期便」到着後3ヵ月です。
アクセスキーは手元のねんきん定期便を見ればいいとして、自分の基礎年金番号がハードルになるかと思われます。
自分の基礎年金番号は、青色の年金手帳や国民年金保険料の納付書などに記載されています。
入力に問題がなければ、指定したメールアドレス宛にユーザID確認用のメールが届くので、24時間以内に確認すればユーザIDが発行されます。(なお私の場合は迷惑メールフォルダに振り分けられていました。メールが届かないな?と思ったら、迷惑メールフォルダを確認することをおすすめします。)
ねんきんネットから将来の年金額を確認してみる
ユーザIDが発行され、これで晴れてねんきんネットにログインできるようになります。
ねんきんネットでは、以下のようなものが確認できます。
- 年金見込額の試算
- 全期間の年金記録の確認
- 通知書の再交付申請
今回は「将来の年金額を試算する」から、私の将来の年金額を試算してみることにしました。
なお、私の年金納付スペックは以下の通り。会社員でも公務員でもない自営業者のため弱小です。
- 国民年金保険料を20歳から納付
- 内3年間は厚生年金に加入
- 付加年金には2年間納付
「かんたん試算」で試算
私の場合は国民年金を59歳11ヶ月まで納付した場合(付加保険料含む)で試算されます。
65歳01ヶ月から受け取るとして、受給予定年金見込額(月額)は72,025円となりました。
内訳を見ると、国民年金に追加して、3年ほど加入していた厚生年金分として老齢厚生年金2,424円もわずかですが含まれています。
「詳細な条件で試算」でもっと詳しく
また「詳細な条件で試算」をクリックして、もっと条件を詳細にして試算することもできます。
仮に、年金の受給を60歳00ヶ月に繰り上げて試算してみました。受給予定年金見込額(月額)は50,417円と表示されました。
次に、受給開始年齢を70歳00ヶ月まで引き下げて試算をしたところ、受給予定年金見込額(月額)は102,275円となりました。
受給年齢に対しての年金見込額をまとめると、こうなります。
- 【60歳から受給】・・・月額:50,417円 / 年額:605,004円
- 【65歳から受給】・・・月額:72,025円 / 年額:864,300円
(+259,296円) - 【70歳から受給】・・・月額:102,275円 / 年額:1,227,300円
(+363,000円)
60歳から受給すると、65歳や70歳からの受給と比較してだいぶ安くなる印象です。現時点での私個人の考えでは、65歳から受給するのが無難かな、と思います。何歳まで生きるかは分かりませんからね。
将来の年金額を確認して将来に備えられる
以上のように、ねんきんネットを利用することによって自身の将来の年金額が条件別に試算できます。
私の場合はこのまま60歳まで年金保険料を納付し続け、65歳から受け取れる年金額は月額7万円ほど。そしてそこから介護保険料が引かれるので、実際に受け取る額は少し減ります。
会社員や公務員の人であれば年金額はもっとあるでしょうが、国民年金のみのフリーランスは満額でもこの程度です。年金受給のみで家族無しの1人で生活するには少し心配な額です。
さらに現時点ではこういった試算が出ているものの、実際に将来このままの額がもらえるという保障はありません。
個人的には、年金はもらえたらラッキーなボーナス的なものとしてとらえ、年金に全く頼らずとも最低限の生活ができる程度のお金を用意しておきたいと思います。
具体的には自営業の私の場合は、iDeCoや小規模企業共済、付加年金などが挙げられます。もし月々の掛金を減額せずにこのまま60歳まで積立できれば、年金無しでも必要最低限の生活ができる程度には手元にお金が残ります。
まとめ
私が将来もらえる年金額はこのくらいかな…とぼんやり想像していたものの、今回ねんきん定期便が届いたことがきっかけで、はっきりと将来のパターン別の年金額が把握できてよかったです。
私はあと20年以上、今20歳の人であれば40年は国民年金保険料を納付する必要があります。まだまだ先…と思わず、ねんきんネットで将来の納付額を確認すると、リタイヤ後の生活資金が計算しやすいかと思います。
一度ねんきんネットを確認して、老後の生活設計を考えてみてはいかがでしょうか。
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