2022年5月11日にオリックス(8591)が株主優待制度の廃止を発表しました。
オリックスの株主優待といえば、株主優待界隈では1、2を争うほどの人気の高い優待です。私も過去にブログでオリックスの株主優待は何度もおすすめしていました…。
オリックス側も株主優待を廃止する雰囲気は今まで全く醸し出しておらず、今回の優待廃止の発表はとても個人投資家にとってとても衝撃的なニュースだったかと思います。
今回はオリックスの株主優待廃止の件と、今後の株主優待投資の行く末について考えます。
オリックスの株主優待が廃止
2024年3月末日の株主優待をもって、オリックスの株主優待(株主カード、ふるさと優待の両方)が廃止となります。
株主カードは2010年から、ふるさと優待は2015年から実施されていた優待です。株主カードのほうはともかく、ふるさと優待は豪華で個人投資家からとても人気がある優待だったため残念です。
とはいえ優待の実施は2024年3月末日までと、あと2回分優待が実施されます。1度きりの優待実施で終わらせる企業などもある中で、オリックスはあと2年も優待を継続してくれるのは良心的とも思えます。
オリックスの優待廃止で今後の優待株主優待投資を考える
株主優待廃止はこれからも続くと予想
では今後オリックスに追随して株主優待を廃止する企業は出てくるのかと言うと、私個人の考えでは当然増えてくると予想します。
2022年4月の市場編成で上場維持に必要な最低株主数が減り、株主優待を実施することで株主を増やすメリットがなくなりました。
さらに今までも海外投資家からは優待の活用が難しいため日本の株主優待制度は不評でした。
株主優待を実施することで株主優待のコスト増に悩まされている企業もあるかと思います。そんな時に今回のオリックスのような株主優待制度廃止の発表は、今後次々に株主優待を廃止するきっかけになるのではと感じています。
株主優待制度よりも一足早く、株主総会のお土産は新型コロナを口実に(?)現在はほとんど見かけなくなってしまいました。私は一時期株主総会のお土産をもらうのにはまっている時代がありましたが、その頃と比較すると今はとても寂しいものです。もう株主総会に出席してたくさんのお土産をもらえる時代は完全に終了しました。
どのくらい先になるかわかりませんが、株主優待も今とは比べ物にならないくらい規模が縮小する未来もあるかもしれません。
とは言え、こんなことを書きつつも私自身は今回のオリックスの株主優待廃止が終わりの始まりにならないことを祈っています。
今後は株主優待目当ての投資はリスクが高い
このような状況を踏まえると、株主優待を目当てに投資をするのはリスクが高い投資法といえます。
過去に人気だった株主優待銘柄が株主優待制度を改悪・廃止すると、株価は大きく下落をすることが多くありました。それほど株主優待と言う存在は、株価を下支えしていたということになります。
これからは株主優待を第一に投資をするのは控え、事業内容を見て投資をする必要がありますね。(まぁそれが本来の株式投資なのですが…)
現に私が株主優待を主軸にして投資していたため、私自身今後今までの投資方法を軌道修正する必要があると実感しました。
そもそも去年あたりで株主優待の必要性に疑問を抱き始めており、見直すにはちょうどいい頃合いかなと感じています。
私には企業をしっかり分析するスキルも時間も持てないため、これからは持ち株を徐々に減らし、米国株中心の投資信託に積み立てする額を増やしていこうと考え中です。
…そんなことを書きつつ、つい数日前に株主優待目当てで1単元だけ買ってしまった銘柄があるのですが。。株主優待族の習性が染み付いており、なかなか完全に脱却するのは時間がかかりそうであります。
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