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株式投資

証券会社の貸株サービスに申込み

GMOクリック証券・SBI証券・松井証券の貸株サービスに申込み。貸株サービスのメリットデメリット。

5年以上現物のみで株式投資をしている私ですが、この前GMOクリック証券のページを開いたところ『貸株サービス』の文字を発見。

今までなんとなくスルーしてきましたが、実際に私も貸株をやってみることにしました。



貸株サービスのメリットデメリット

貸株サービスとは、現物で保有している株式を証券会社を通じて市場に貸し出すことで金利を受け取れるサービスです。

貸株サービスのメリットデメリットを簡単にまとめました。

貸株のメリット

利子が高い

株を貸すと金利が付きます。

例えば1株1000円の株を100株、金利1%で貸し出せば、1年間で1000円の利子を受け取ることができます。1日あたりでは2.7円の利子です。

このご時世、銀行に10万円を預けたとしても数十円未満にしかならない場合が多いのに対し、貸株をすれば1000円になるのは大きいです。

含み損銘柄にも金利が生まれる

保有している株式が含み損であったとしても、貸株をしていれば金利をもらうことができます。

マイナスが大きすぎて売るに売れない塩漬け銘柄では売却しても一銭にもなりませんが、貸し出せばその分の利子を受け取ることができます。

貸株のデメリット

二重課税の配当金

株をずっと貸し出していると、本来もらう配当金を「配当金相当額」としてもらうことができます。

その配当金相当額は第三者名義に税金が1度引かれています。

しかしこの貸株分の配当金相当を受け取った場合、確定申告をして税金を支払う必要があります。

この時点で二重課税ですが、さらに確定申告で結果所得額が増えて税率が高くなってしまうなど、更に損になってしまう可能性があります。

長期保有株主優待がもらえない場合も

貸株を実施しているほとんどの証券会社では、株主優待の設定をしておくと権利日前に貸株を自動で外してくれるサービスをしています。

しかし長期保有株主向けの株主優待制度のある場合は、貸株をすると対象外となる可能性があります。

証券会社が破綻すると保証無し

もしも証券会社が破綻した場合、貸していた株が戻ってこないリスクがあります。

証券会社で貸株の申し込み

上記のメリットデメリットを比較してみると、貸株にはややデメリットの方が大きいかな?と思いました。

しかし、配当金などは権利日前にこちらで手動で貸株解除の申し込みをすれば回避できるのではないかという結論になり貸株に申込みをすることにしました。

私はGMOクリック証券、SBI証券、松井証券でそれぞれ申込みをしました。申込み自体は簡単でした。

初期の申し込み時点では保有銘柄全てが貸株に申込みしている状態になってしまっているので、貸したくない銘柄がある場合は1つずつ「申し込まない」に変更しなくてはいけません。

私は数えるほどしかないので大したことはありませんが、数百と保有している投資家の方は大変だろうなと思いました…。

【GMOクリック証券】
銘柄 金利 貸株数 直近配当/優待権利日
北の達人コーポレーション(2930) 2.00% 300株 2019.02
イデアインターナショナル(3140) 1.00% 700株 2019.06
ヴィア・ホールディングス(7918) 1.00% 900株 2019.03
堀田丸正(8105) 1.00% 100株 2019.03
MRKホールディングス(9980) 1.00% 2000株 2019.03

金利が高いこと(1.00%以上)、株主優待の条件に長期保有が無い銘柄を条件に5銘柄だけ貸株の設定をしました。

GMOクリック証券では保有している株の一部を貸し出すという形ができません。
本当は保険として100株くらいは貸さないで手元に取っておきたかったんですが…仕方ありませんね。

【SBI証券】
銘柄 金利 貸株数 直近配当/優待権利日
小僧寿し(9973) 0.5% 100株

SBI証券ではGMOクリック証券のような全株貸出ではなく、貸し出す株数まで設定できるようになっていました。

しかし他の証券会社に比べて金利が低い気がします…(たまたま私の保有銘柄が低金利銘柄なのかもしれませんが)。

SBI証券では、配当も株主優待ももらえない大幅含み損中の小僧寿しだけ貸株の設定に申し込みました。少しでも利息が入ればいいです。

【松井証券】
銘柄 金利 貸株数 直近配当/優待権利日
RIZAPグループ(2928) 2.00% 1600株 2019.03

SBI証券では金利が0.1%のRIZAPグループですが、松井証券では2.00%になっていたのでこの銘柄だけ申込みをしました。

貸株サービスを実施している証券会社の多くは、株主優待がある銘柄の場合のみ権利確定日に全数量を一旦返却する「株主優待優先」設定と、貸株金利の取得を優先の「貸株金利優先」設定がありますが、松井証券ではさらに株主優待がない銘柄であっても権利確定日に全数量を一旦返却される「権利取得優先」設定が設けられています。

恐らくですが「権利取得優先」を選んでおけば、株主優待はもちろん、二重課税の配当金相当額ではなく普通の配当金を受け取れるのではないかと考えています。

上記2社には無いサービスでより安心だと感じました。

まとめ

株式を長期で保有する場合、配当金+株主優待を期待して保有を続けていますが、貸株による利子も新たな収入になるのでは?と今更ながらに気が付きました。

まだお試しなので貸株する銘柄は少しで受け取る利子も僅かの予定ですが、そのままにしておくのはもったいないですよね。

ただし、金利が高い銘柄は今後値下がりする可能性が高い傾向にあるので複雑な気持ちです。

ただの偶然かもしれませんが、貸株開始初日の11月6日に自分のポートフォリオを見ると貸株にしている銘柄だけ下がっていました…。金利が高いってやっぱりそういうことですよね。(汗)

貸株金利の計算方法

保有数量×終値×貸株金利÷365日=1日分の計上金利

配当と優待の権利日の6営業日までに手動で貸株を解除すれば間に合うようですが、万が一遅れたりすると怖いので念のため12営業日前頃には解除申し込みをしようかと思っています。

絶対に忘れないように手帳に赤字で明記しておきます!!

今後受け取った貸株料は、月末の株式投資まとめで記録していく予定です。